カフェの使い方 【 カフェはおしゃれじゃない 】
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【 カフェ ( コーヒー屋 ) 】 と聞くと、皆さんはどういったイメージを持ちますか?
多くの方が 『 カフェはおしゃれな場所 』というイメージを持っているのではないでしょうか?
どうしてもカフェはおしゃれな場所、特別感を味わいに行く場所。そんなイメージが先行しがちです。
この記事では、『 そうじゃないですよ 』ということを伝えたくて書くことを決めました。
『 カフェは女子が行くところ 』
僕も数年前まではそう思ってました。
僕の男友達がお店に遊びに来てくれても、いつも通りではなくどこか緊張してる感じがあります。
それって『 自分が場違いのところにいる 』と勘違いしてることからくる緊張なんじゃないかな?と思うんです。
『 カフェはおしゃれな場所 』ではなくどんな場所、空間なのか?
カフェと言ってもチェーン店から喫茶店、僕が営んでいるような個人店など様々です。
ここではチェーン店と個人店がどう存在してるかなども絡めてお話していこうと思います。
この記事を書いている僕は、海外生活を2年経験しています。
カナダのバンクーバーで1年、オーストラリアのメルボルンに1年。
英語は全く話せませんでしたが、一念発起で脱サラしワーキングホリデーに挑戦。
2ヶ国目のメルボルンで本格的にコーヒーに出会います。
コーヒー文化、カフェ文化に魅了され、現在は日本でコーヒー屋を営んでいます
カフェは街のコミュニティ
カフェ ( 特に個人店 ) は街のコミュニティとなり得ます。
人が集まり、人と人が繋がっていく。
カルチャーの発信地とも言える場所がカフェです。
チェーン店と個人店
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スターバックスやタリーズなどのチェーン店と、地域密着で個人が営む個人店。
どちらもコーヒーという商材をメインの売りにして商売していますよね。
『 コーヒー 』という括りでは同じですが、全然違うコーヒーを扱っています。
ここで詳しくお話しするつもりはありませんが、簡単に言うと品質がある一定以上のコーヒーを扱っているかそうでないかです。
故にコーヒー1杯の価格も異なります。
ですが、競合することなく共存できるのもコーヒー屋の特徴です。
チェーン店と個人店という括りで言うと、棲み分けはできていてお客さんを取り合うということはありません。
さらには、チェーン店同士も、個人店同士も共存できてるんです。
実際にそうですよね?
チェーン店も増える一方だし、コーヒーを扱う個人店もどんどん増えています。
競合せず共存し合えるのがコーヒーの魅力の1つでもあります。
チェーン店と個人店は『 使い方 』が異なると思っています。
チェーン店は『 場所 』を求めて利用されることが多い
これはWiFiがあったりコンセントがあったりと、そういった場所を必要としている方が利用していることが多いと思います。
お友達と話すための場所として、打ち合わせの場所としても使われることも多いですよね。
店員さんとの距離もあるので、長居していても気にならないので『 場所 』としての使われ方が一般的です。
個人店は『 日常と一部 』として、使われることが多い
個人店は駅前の不特定多数の人が行き交う場所ではなく、住宅街にあることが多いです。
そのため、仕事に行く前や家に帰る前、休みの日など日常の一部として使う方が多いのだと思います。
チェーン店に比べてお客様との距離は近いので、お客様と店員との会話が目立ったり、パソコンで作業している人はあまりいません。
これら一例ですが、何を求めるかで使う場所は変わってきますよね。
確かに空間は、ファストフード店などに比べたらおしゃれなので『 おしゃれな場所 』と認識する気持ちもわかりますが、それが来店する際のハードルになってしまっている気もしています。
個人店には来店してもらわないと気付けない魅力がたくさんあります。
この先を読み進めてもらって、あなたの中の来店ハードルを下げてもらえたら嬉しいです。
スペシャルティコーヒーの多様性
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まずスペシャルティコーヒーとはを簡単に言うと、『 農家さんの顔が見えるコーヒー 』です。
味の点数がどうとかこうとかは我々プロがわかっていればいい事だと思っています。
それをお客様に簡単に伝えるのがバリスタの仕事です。
一般の方は、『 どんな人によってどんな場所でどのように栽培されたのかが明確なコーヒーがスペシャルティコーヒーなんだ 』くらいに思っていてもらえたら十分です。
さて本題。
コーヒーはいろんな物や事、場所に溶け込む事ができます。
それを僕は『 多様性 』と表現しています。
例えば、アパレルショップにコーヒースタンドが併設していても馴染みますよね。
ホテルにも、家電量販店にも、空港にもコーヒースタンドがあっても馴染む事ができます。
どんな場所にもシーンにも溶け込む事ができちゃうのがスペシャルティのいいところです。
これはお店に来るお客様にも同じ事が言えて、あらゆる環境 ( 職業 ) の方とも馴染む事ができます。
もちろんコーヒーの好き嫌いはあるけど、コーヒーを求める方と交わらない事はありません。
言い換えると、コーヒーは来るものを拒みません。
そしてその多様性は『 人と人を繋げる力 』となります。
スペシャルティコーヒーを扱うお店は年々増えています。個人店に多く見られます。
一つ前のブロックでもお伝えしましたが、個人店は店員とお客様の距離が比較的近いです。
それは物理的な距離も近いですが、心の距離も近いと思っています。
その雰囲気は欧米諸国の感じに近いのかなと思います。
これは接客による違いがあると思っています。
✔︎ 日本の接客は堅い接客 ( これは世界でも評されている素晴らしい文化なので否定するつもりは全くありません )
✔︎ 欧米諸国の接客はフランクでカジュアルな接客 ( 悪く言えば適当 )
最近のコーヒー屋さんの雰囲気は後者のようなところが多いです。
それ故にお客様と店員の距離が近くチェーン店とは異なる雰囲気が生まれ、差別化できているのではと思っています。
そして、その距離感はコーヒーが作ってくれているようにも感じています。
スペシャルティコーヒーが好きな方の多くが口を揃えて言うのですが、『 スペシャルティコーヒーには人と人を繋げる魅力がある 』と。
お客様とスタッフを繋げたり、お客様同士を繋げたりと不思議な空間を作り出します。
今スペシャルティコーヒーが好きでハマっている方、最近のコーヒー屋さんが好きでよく通っている方はこの力に魅了されているのかもなと思っています。
どんな業種にも、どんな境遇の方にも溶けこめる多様性。
その多様性は人と人を繋ぐ力があります。
僕がコーヒーにハマった理由、そしてコーヒー屋さんを開業した理由はまさにこの力に魅了されたからです。
個人店が街のコミュニティになり得る
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今少しずつ増えているスペシャルティコーヒーを扱う個人店。
その個人店は街のコミュニティとなり得ます。
その理由の1つとして、前のブロックでご紹介した 『 多くの人が馴染める空間 』であることが挙げられます。
もちろん個人店です。万人に受け入れられるお店とはいきません。
そこは人と人が織り成すものですから仕方のないことです。
そこに人が集まるということはもうそれは『 コミュニティ 』です。
他の飲食店と異なる点は、お客様同士、お客様と店員が交わる可能性があること。
ただ集まるだけではコミュニティとは呼べませんよね。
人と人が交わる可能性のある場所には何が生まれるかわかりません。
お客様同士で何か仕事に繋がるかもしれませんし、人生を大きく変える出会いがあるかもしれません。
そのお店が大きな声をあげたら、もしかしたら大きく何かが動くかもしれません。
どのお店もおしゃれなお店が多いです。最初は入りにくいかもしれません。
でも何かきっかけを作って足を運んでみて欲しいです。
生活が少し変わる可能性があります。大きく変わる可能性もあります。
今の生活に飽きていたり、何か物足りないと思っている方はぜひ近くのお店に足を踏み入れてください。
そして店員さんとお話ししてみてください。何か新しい出会いや発見が生まれると思います。
まとめ
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いかがでしたでしょうか?
現在進行形でコーヒー屋さんに通っている方は『 うん、うん 』『 そうそう 』と思いながら読み進めていただけましたでしょうか?
そういったお店が気になっているけれどまだ足を運べていない方は『 行ってみよう』と思っていただけましたでしょうか?
今はコロナウィルスの影響で在宅ワークの方も増えていると思います。
外出を自粛している方は一緒に住んでいるご家族としか話していないかもしれません。
一人暮らしの方はもしかしたら人と全然話していないかもしれません。
そんな方はぜひこの記事をきっかけに近くのお店に足を運んでみてください。
きっと少しでも店員との会話が生まれ、ホッと一息つけると思います。
これは僕の営むお店だけではありません。
スペシャルティコーヒーを扱う個人店のほとんどに共通して言えることです。
近所にきっと素敵なお店があると思います。
一見オシャレで入りにくさもあるかもしれません。
オシャレという先入観で緊張してしまうかもしれません。
でも、オシャレじゃないんです。
中でやっていることは地味な作業がほとんどだし、派手な仕事ではありません。
その代わり、他とは違う空間がそこにはあります。
何度目かですが、ぜひ足を運んでみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
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