【 徹底解説 】リネアミニを2年間使った感想とまとめ!
エスプレッソマシンのリネアミニをご存知でしょうか?
コーヒーが好きな方は知ってる方も多いと思います。これです。
今はいろんなコーヒー屋さんで使われるようになりました。
一応家庭用のエスプレッソマシンとして作られているのですが、コストもパフォーマンスも家庭レベルではありません。笑
たまに家に持ってる方います。とてもとても贅沢です。はい。笑
ラグビー日本代表の笑わない男で有名な稲垣選手も家にリネアミニ持ってます。
この記事では、リネアミニの基本的な説明と、2年間お店で使用した感想をご紹介していきます。
これからコーヒー屋さんを開業予定の方でリネアミニの導入を検討されている方も多いのではないでしょうか?
エスプレッソマシンは高価な器具です。
開業資金を抑えたいから、リネアミニにしようか…. 業務用としてどうなの?って思っている方もいると思います。そんな方の参考になれば幸いです。
こんな方に読んで欲しい
・リネアミニを使ったことがない
・リネアミニの購入を検討している
・開業予定のお店での導入を検討している
・イベント出店用に導入を検討している
・リアルな使用感を知りたい
2年間店舗で大活躍し、3年目の今もなお問題なく稼働してくれているリネアミニ。
どんな良さがあり、リネアミニの2倍以上の金額のエスプレッソマシンとどう違うのか、具体的に紹介していきます。
過去に僕はメルボルンで3種のエスプレッソマシンを使ったことがあり、日本で3種のエスプレッソマシンを経験しています。それらと比べてどうか。あくまでも個人の感想ですので、参考程度にとどめてくださいね。
2021年1月 追記
3年間使ってみての使用感をまとめた記事も書きました
リネアミニ 【 概要 】
日本の代理店であるラッキーコーヒーマシンさんのページを貼り付けておきますね。
細かい数字はこちらでご確認ください。
https://www.lucky-coffee-machine.co.jp/products/item.php?id=3447
カラーは6色展開です。
リネアミニ 【 特徴 】
一番の特徴を挙げるとするならば " 100V で使える " ことでしょう。
そして100Vにも関わらず業務用としても十分に使えるパワーを備えています。
導入を検討されている方はここが一番気になっているのではないでしょうか?
200Vのエスプレッソマシンと比べてどうなのか?
抽出の安定性、スチーム圧の強さは?温度調整できるって本当?
1つ1つ掘り下げていきます。
抽出圧
通常の店舗運営において、抽出の安定性に関しては申し分ないと思っています。
というのも、抽出圧は基本変更できません。ON か OFF のみとなっています。
下の写真のようにレバーになっているので、抽出圧をコントロールできると思いきやできません。
それならボタンでよかったんじゃないか?と思ってます。笑
レバーを真ん中にしたから5気圧になるわけではないんですね。
もしこれで抽出圧までコントロールできたら最高なんだけどな笑
とはいえ、9気圧の安定性は申し分ありません。抽出中に急に圧が下がったりはしませんし、スイッチをONにしたらしっかりと9気圧までバーが上がります。裏を返せば安定した抽出は可能です。
抽出圧はこれで確認できます。
スチーム圧
ここを気にしている方も多くいますよね。結論から先にいうと、
瞬発力はあるが持久力はありません
完全なる短距離選手です。具体的に説明しますね。
12ozピッチャーで温めるミルクは2杯連続が限界です。3杯目になるとパワーが2割ほどになっています。
20ozピッチャーで2杯取りは可能です。十分なパワーを発揮してくれます。ですが、その後はスタミナの回復待ちが必要になります。
ただ!
12ozピッチャー1杯分のスチームに関しては、200Vのエスプレッソマシンに負けず劣らずのパワーを持っています。
200Vのエスプレッソマシンと、100Vのリネアミニが陸上競技で競うとします。笑
100m走は、ほぼ互角。 ( 12ozピッチャーのスチーム1回スチーム )
200m走では、体1つ分200Vに軍配 ( 20ozピッチャーのスチーム1回スチーム )
100m2本連続走では、体3つ分200Vに軍配 ( 12ozピッチャー2杯連続スチーム )
100m3本連続走では、3本目で100Vが棄権 ( 12ozピッチャー3杯連続 )
200m2本連続走では、100Vには参加資格無し ( 20ozピッチャー2杯連続 )
逆にわかりづらいですかね?笑
何が言いたいかというと、リネアミニはスタミナのない短距離選手ということです。
とはいえ、エスプレッソの抽出は1回ずつしかできないので、無理のあるスチーミングをするシーンがほとんどありません。
例えば、12ozピッチャー3杯連続とか、20ozピッチャー2杯連続とか。
一度パワーを失っても、1回エスプレッソを抽出する時間くらい間空けてあげれば回復してます。
リネアミニで足りる環境であれば、スチーム圧はなんら問題ありません。
参考までに、
冬場、1日10時間営業でコーヒー100杯 ( 内エスプレッッソビバレッジ50% ) の日でも問題なく使用できています。
注意点としては、水の補給を忘れて少なくなっているのに放置してしまうと、スチーム圧が復活するまでにとても時間を要します。水の補給は忘れずに!
温度調整
お湯の温度調整は可能です。
本体の左側にあるダイヤルで調整可能です。
本体に対して真下の目盛りが設定温度になります。
写真のように96と記されている目盛りを真下にセットし、そこから1目盛りにつき0.5度の調整が可能です。
青色の線の方にずらせば温度が下がり、赤色の方にずらせば温度が上がります。
とてもアナログな作りですし、実際に出てくるお湯がイコールになっているのかは特殊な器具がないとできません。目盛りを変更してから、どのくらいの時間を空ければその温度になっているのかはわかりません。
体感では、温度調整できるケトルと同じくらいなのかなと思います。
給水タンク
ここに排水がたまる作りになっています。
この排水タンクを手前に引きます
そうすると奥から給水タンクがこんにちは
ここに給水します
基本的には水道直結ではなく、このタンクに手動で給水します。
この給水タンクの容量は2.5ℓ ( メーカーホームページより )
一度満タンにすると、8ショットくらいは落とせます。
( 20g in , 40g out , 毎度リンスありの場合 )
青丸のところのランプが点灯している時は、抽出に必要な水が入っているという合図
点滅していると足りないから補給してくださいという合図です
ですが、点滅する前に給水してあげてください。
点滅状態を放ってしまうと、点灯するまでに電源を入れて立ち上げる時くらいの時間を要してしまいます。
ちなみに電源入れてから抽出で切るようになるまでに要する時間は 15 〜 20 分です。結構早い。
水道直結にもできます。オプションでプラス3万円くらいだったと思います。
その他に水道工事も必要になるのでもう少し費用は嵩んでしまうと思います。
水道直結にしない方がリネアミニとしての特性を活かせるのかなと思っています。
その理由としては
移動が簡単です。
重いですが、成人男性なら運べる重さ。( 40kgくらいかな? )
イベントなどにも持っていけますしフレキシブルに使えるので、その良さをなくしてしまうのはもったいないと思います。
水を選ぼうと思ったら選べます。
基本的には浄水を使うと思いますが、昨今のカスタムウォーターや天然水を使うことだって可能です。
天然水を使うとカルキの問題もあると聞いたことがあります。ですが、そのところはわかりません。( 詳しい方教えてくださーい! )
もし、JBCやWBCでマシンも自由に選べるようになり、水も自由になったら、リネアミニを使う人も出てくるんじゃないかと思っています。
リネアミニ 【 デメリット 】
店舗オペレーション上で使いにくいなと思う部分はありません。ですが、100Vのマシンが故のデメリットはあります。
スチーミング
先に挙げましたが、スチームは連続ではできません。仮にエスプレッソショットを可能なかぎり速く落とし続けるとします。そうするとスチームは間に合いません。でも、そんなシチュエーションは日本でほとんどないのかなと思います。もしそのくらい忙しいお店があるとしたら、200Vのエスプレッソマシンが適正です。
水の補給忘れ
水の補給を忘れると厄介です。慣れてくれば、そろそろ給水した方がいいなというタイミングはわかってくるので問題ありません。慣れるまでの間、忘れないようにご注意ください。
熱湯ノズルの罠 (笑)
赤丸のところを捻ると、青丸のところから熱湯が出ます。
200Vのエスプレッソマシンだとこのお湯使って軽くカップの洗浄をしたりできるんですが、それと同じことをこのリネアミニでやるのはオススメしません。( できることはできます )
ここを使うと給水タンクの減りがかなり早くなります。めちゃめちゃ減ります。
ここからドリップコーヒー用のお湯を足すとか絶対無理です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
2年間使ってみてのレビューをさせていただきました。今回は気にしなくてもいいくらいの細かい点については省略し、これから購入を検討している方が気になるであろう点をピックアップしました。
最後にデメリットもあえて挙げましたが、100Vのエスプレッソマシンとしては素晴らしいパフォーマンスです。
他の100Vエスプレッソマシンの中では群を抜いていると思います。その分価格も高いですけどね。
どこまで求めるかだと思います。
たまにガシガシ使っていて壊れないか心配になることもありますが、日々のメンテナンスをしっかりしているだけで未だ元気に働いてくれています。
最後に1つだけ。
リネアミニ自体を5台触ったことがありますが、個体差を感じています。
1つは展示会での展示品。もう1つは知り合いのお店。2つは、レンタル品。最後にお店で使っている機体。
微妙にですが、レバーの硬さや、スチームノズルのスムース具合。そしてスチーム圧の強さも違うなと感じたことがあります。
もし購入される際は、代理店の方にしっかりと相談することをオススメします。
購入前にまずいくつか実際に触れてみて、気になる点は担当の方にしっかりと伝えて購入しましょう。
エスプレッソマシンとしては安い部類ですが、決して安い買い物ではありません。
車買うのと同じくらい慎重になっていいと思います。
僕は代理店の人間ではありませんが、細かいご相談にも乗りますよ!お気軽にお問い合わせください!
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